前乗りポジションサドルとして、シマノプロのタイムトライアル/トライアスロンサドル、エアロフューエルを導入したのでご紹介します。
このサドルはTT用としてラインナップされているが、ロード用とTT用の中間のようなデザインとなっている。従来のスチールレールモデルは200gとまずまずの重量だったが、今回は最近発売されたカーボンレールモデルを購入。
詳細はシマノさんのホームページをご参照「エアロフューエルカーボンレール」個人的には下記3点に惹かれて購入に至った。
- サドル前部のクッションが厚い
- サドルレール限界で前セットした際の、サドル前部の位置がハンドルに近い
- 公称175gと軽量
同シマノプロのステルスチームサドルと、TNIのLiteflyを比較対象とした。ちなみに自分のサドル歴は中華ショートノーズ(2年)→Litefly(2年)→ステルスチーム(1年)という順番で乗り換えてきている。
また、自分は体が非常に堅く、前乗りで腕を畳むことでしか前傾姿勢を取れない。従来からオフセット0mmのシートポストを使って、サドルは限界まで前セットする前提でポジション出ししている。サドル先端位置がBB中心よりも前に位置することも厭わない。そういう目線で書いていることを注意してほしい。
まずはステルスチームとの比較写真。ステルスチームはシマノプロのショートノーズサドルのフラッグシップモデルで、先端部が広いため前乗りへの適性があるのが個人的に気に入っている。
サドルレール後端を揃えで長さを比べるとエアロヒューエルが1cmほど長い。
その上でエアロフューエルは先端のクッションがかなりしっかりしている。ステルスチームも薄いもの先端までクッションがあるのが特徴だが、エアロヒューエルと比べると全く次元が違う印象
座面においては、緩やかな座面を持つステルスチームと比べるとエアロヒューエルは真っ平
上から見た形状はかなり似ている。特に先端形状はほぼ同じ。後端はエアロヒューエルはパッドなしの部分がかなり長い。サドル全長のUCIルールをパスしつつ軽量化するためと思われる。


TNI Liteflyとの比較画像。TNIは一般的なショートノーズサドルの形状と言って差し支えないと思う。1万円を切る価格と重量のバランスが良い人気のサドル。
自分もかなり気に入っていたが、先端部が下側にカーブして前乗時に尻に刺さるため、より前に着座するためにステルスカーボンに乗り換えした経緯がある。
エアロヒューエルと比較すると、先端までの長さが2cm近く違う。TNIの先端がカーブしていることを踏まえると着座可能な位置は5cmは違うかと。
TNIは座面全体のカーブがしっかりとしている。カーブの底にどっしりと座る想定で作られており、サドル前部に座ることは想定されていないようだ。ショートノーズサドルとしての、座面の広い箇所1点で着座し、安定してお尻をホールドするコンセプトに忠実なサドルといった所か

実測重量は、エアロヒューエル→ステルスチーム→Liteflyの順に約10gずつ重くなる。クッション厚を考えるとエアロヒューエルの重量は驚異的。



実際に使ってみての感想としては、まだローラー台での練習のみの段階ではあるが、座面がフラットというのが想像以上に良くない。座面に座った状態では尻の具合が安定しない。
一方でトルクをかける前乗り時はかなり良い。純粋に着座位置が若干前になったことと、クッションが厚くなったことで、前傾時の陰部への圧力が減った。結果的に前乗り前傾フォームを楽に維持する事が出来るようになったと感じている。
当面はエアロフューエルサドルを使うけども、ステルスチームサドルから乗り換えするかの最終判断は保留中。実走においてパワーをかけて登った際に、前乗りと座面乗りのどちらが重要かを判断して決める予定。



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